web制作の新しいビジネスモデルに向けて

はいこんにちは。今日はweb制作について思う所を述べます。

そもそもの経緯

起業しようと思った時に一番最初に思いついたのがweb広告による広告収入でした。しかし当時の自分はhtmlも余りよく分かっておらず、デニーズにこもって1から勉強しなおしました。

バイト先の社長から仕事を持ちかけられる。

バイト先というのは塾の会社なのですが、あまり大きくありません。その会社の社長さんからSEOについての相談を持ちかけられました。その会社のHPはhtmlで組まれているのですが、当時主流だったxhtmlに換装すれば検索エンジントップに躍り出るのではないかと。実は当時、あんまりそこらへんの事は分かっていなかったのですが、とりあえずなんでもチャレンジしてみるもんだと思って格安で受ける事にしました。

しかし換装は簡単すぎた。

やってみて、あまりのあっけなさに「こんな仕事は何にもならん」と思って「サイト全体のリニューアル」を提案しました。お金はそのままに。社長さんはもちろんオッケー。

web制作開始、しかし何処か物足りない。

htmlとcssの扱いは心得たのですが、どうにもJSが苦手。そこで代替案を提案してみたり、してみなかったり。あるときにwordpressが良いよって話を聞いたので、PHPの勉強ついでにHPのシステムエンジンとして入れることにしました。値段はもちろんそのままに。CMSが格安で入ると聞いて社長さんはもちろん了承。

wordpressでwebサイトが作れるようになる。

しばらくやる気が出なくて放置してたんですが、納期が迫って始めたら2週間ぐらいでできちゃいました。wordpressプラグインにあるall in one SEOにより、SEO問題は解決しそうです。これは業者も使ってるみたいですね。

web制作で儲かりたい。

さてさてwordpressによるwebサイトが作れるようになると、商売にも幅が出てきます。最初はweb制作の勉強のつもりでしたが、むしろこの制作スキル自体を売りに出す事を考えました。何しろ、web制作においてCMSの導入は普通に発注すると数十万はくだらない話です。個人事業主としてこれをやる事を考えました。

以上が経緯です。

現状の問題点「白井君はデザインとマーケティングが弱いよねby社長」

実際にweb制作を売りに出すとすると、パッケージ化する必要があります。それでCMS、コーディング、SEOの要件は満たしているのですが、デザイン面で力不足が明らかになりました。要するに自分はデザインが大の苦手で。マーケティングについては後述します。

デザイナーを探そう。

デザイナー女子なら可愛いに違いない、これからは付き合うならデザイナー女子や!これは人が必要だと思って、デザイナーはいないかなぁと思いながらtwitterでつぶやいたりしてみたんですが、どうも道は長そうです。実際、どうやって集めたらいいか分かりません。デザイナーとプログラマーの合コンとか交流イベントとかもあるみたいですが、散見される程度で一大センセーショナルとはなっていないようです。みんな思った以上に困ってないのか?

結局蛇足にはならない蛇足 : マーケティング力は持っているべきか。

デザイナーの問題は今すぐ解決できないんで置いといて、マーケティングの話は解決できる問題だと思います。やっぱりwebサイトってのはある程度の商効果みたいなのが期待されてしかるべきで、考えられて作られて当然といえます。でも自分はそれはデザイナーの仕事と思っていた所があって、実は「そこはプロじゃないんでデザイナーと相談してください」と言ったのですが、それを忘れたのかどうも全てこちらに投げっぱなし一任するようです。既にボランティアレベルの工賃でそこまでやると赤字レベルなんですが、そもそも「勉強の一環」という事だったので割り切ってやろうと思いました。マーケティングができるエンジニアってのも良いしね。

悩み

しかし「マーケティング要素」などは門外漢である技術者に分かるわけもなく、本来は門外漢ではない顧客が考えるべき事だろうと思って「うーん」と唸ったのですが、よく考えてみると顧客はIT系に関してはど素人であるわけで、恐らくは発注の段階で「それも任せよう」と思っているはずです。となると、

「web制作を受ける段階で、顧客のマーケティングに関する不足しない程度の知識」

は必要という事になります。しかし、こうなると無差別にweb制作を受けるのが若干重い。何でもかんでもサクっとやってしまいたい白井にとって、こうした作業は手間以外の何者でもありません。

結論:結局は専門分野を持っているのが強いということ。

マーケティングの知識はある程度必要なので良いとして、手間を最低限に抑える為に「○○専門」とかにするのが良いだろうって思いました。これであればサービス業にとって大事な顧客満足度も高まるし、学習の手間もそれなりで済みます。何か新しい分野に挑戦したくなったらモジュールみたいに付加していけますしね。

新たなる問題:web制作の市場傾向

統計を取ったわけではないですが、web制作の相場というのは徐々に下がっているというのは定説のようです。考えるべきは需要の問題か、供給の問題か。webの市場は年々増加しているので、多分、供給の問題だと思います。要するに制作会社が多過ぎる。

ビジネスに避けられない:競合分析。要は勝たないと意味がない。

wordpressという高機能CMSを安価で提供しますよっていうのが強みですが、強みといったらそれくらい。デザイン力は並以下で、コーディング能力は人並み。そんな自分と他社を適当に比較してみました。

個人事業主は技術力が無いとあかんやろって思って技術は○にしておきました。それ以外は個人の強み弱みがあるかと。制作会社は大人数でやってるので強いのは当然、その分お値段も相応ですね。最近流行ってるプラットフォーム系(月額1万弱)のものは、技術力とデザイン面では見劣りする感があります。やっぱり値段相応だなって思います。デザインはハッキリ言って古くてダサいと思います。「ただHPが欲しい」ってだけの人むけですね。10年前なら30万くらい取れたんでしょうけど・・・

比較して思った事。案外、プラットフォーム系が自分に向いている。

個人事業主としては強みに欠け、制作会社としては力に欠ける白井ですが、表を見るとプラットフォーム系は行けそうな感じです。要するに個人ではなくマスに向けて商売をするというわけです。うーむ、しかしちょっと怖くもあるぞ。

あれ、でもマス向けの商売はIT系の強みが活きるんじゃ?

しかしよく考えるとIT系は「コストが安い」のがメリットで、サーバーなんかも今じゃ安いですからね。例えば飲食で虎を相手にした商売が失敗すると血まみれで済めば良い方なんでしょうが、ITで虎を相手にした商売は、別に失敗しても野良犬に噛まれたぐらいで済みますからね。「リスクを冒す事」の対価として「収入がある」ベンチャー企業にとって、これは大きなメリットです。

結論:プラットフォームを作る方向で。

丁度railsで似たようなものを作ってみたいと思っていたので、ついでだからやってしまおうと思います。何を作るかは出してからのお楽しみ。
これも勉強の一環と思えば安い投資です。でも、案外大きく当たったりしちゃってね。