雑文 リスクとチャンス

攻撃にはリスクを伴う。囲碁もそうだし、サッカーも同じで、FWはあらゆるリスクを負って点を取りに行く過激な連中だ。失敗すれば非難されるのは当然、DFとの衝突で怪我をすることもあれば、リスクを恐れて結果を残せずプレイヤー人生を終えることもある。だがしかーし、リスクを負わねばチャンスすらない。FWは過激な性格の連中が多いってのはこういうことだと思う。

仕事も同じだ。チャンスを掴むために、なんらかのリスクを負わねばならない。
かといって一般の経営者がエゴイストになるべきかどうかってのは議論を別にしたい。
自分の場合、チャンスを掴むために負うリスクとして、一番大きいのは「浪費」のリスクである。

例えば、今やっているrailsの勉強はムダになるかもしれない。するとここ2箇月くらいの努力がムダになるし、rubyやらrailsやらの本を買うのに1万くらい使っているのもムダになる。そうしたサンクコスト(今、これを辞めても回収できない費用)は増加する一方であり、将来的にそこに対するバックが見込めなければ、今すぐ辞めた方がいいと判断せざるを得ない。

「あーこんなに沢山リスクがあるのか!!もう何もかも捨てて居酒屋に就職しよう!!」

なーんて事を思うわけがなく、リスクを負ってバックがあるなら、リスクはどんどん負った方がいい。

2月から3月にかけてandroidのネイティブアプリを勉強をしたけれど、これは結果的にムダになったと判断している。1敗。
3月から4月にかけてwordpressの勉強をしたけれど、ここでwordpressの理解を深めたのは結果的に成功だった。1勝。
4月から5月にかけて、railsの勉強をしているけれど、これはまだ分からない。保留。

1勝1敗ならイーブンだね、と言うかもしれないけれど、イーブンと思っていなかったりする。1+(ー1)=0ではなくって、5+(ー1)=4と言ったところ。投資と同じで、9敗して100万の損失があっても、1勝して110万の利益があれば、収支は黒なのだ。

リスクは事前に算出できるコスト、つまりは静的なマイナスだが、チャンスはもしかたら物凄くでかくなるかもしれないし小さくなるかもしれないもの、つまりは動的なプラスだ。サッカーや囲碁、経営に関わらず、事象というのは常にこうしたリスクとチャンスの兼ね合いである。これらを冷静に判断するために、その2つをいかにして「定量化」するかというのが考え所と見ている。